一戸建てを売るタイミングと売ってはいけないタイミングを解説|column|株式会社torio real estate(トリオリアルエステート)
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コラム

Column

一戸建てを売るタイミングと売ってはいけないタイミングを解説

一戸建てを売る際には、適切なタイミングでの売却を行い、なるべく損をしないようにする必要があります。売る時期を間違えてしまうと、本来得られるはずの売却益を受けられない可能性もあるため注意しましょう。

本記事では、一戸建ての売却におすすめのタイミングと売ってはいけないタイミングについて紹介していきます。現在一戸建ての売却を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

一戸建てを売る6つのタイミング

ここではまず、一戸建てを売るタイミングを確認していきましょう。具体的には、一戸建てを売るのに適したタイミングは次の6つが挙げられます。

1. 不動産価格が下落しているとき

不動産価格が下落傾向にある場合には、なるべく早く売却するのがおすすめです。とくに、不動産の相場が右肩下がりの場合は、これ以上価格が下がる前に売却してしまうほうが良いでしょう。不動産価格が下落しているにもかかわらず売却を躊躇していると、大きな損をしてしまう可能性が高くなります。

不動産価格の相場を確認するには、国土交通省が公表している不動産価格指数を参考にすると良いでしょう。不動産価格指数は、不動産の取り引き価格情報をもとに発表しており、不動産価格の動向把握をする際に参考となる数値です。

2. 築15年以内であるとき

一戸建てに限らず、住宅取得後は年数が経つに従って、資産価値が下落していくのが一般的です。とくに一戸建てにおいては、築15年までに急速に資産価値が下落していきます。そのため一戸建てを売却を検討していて築15年までの物件の場合は、なるべく早めの売却がおすすめです。築15年までの一戸建ては、売却時期が1年遅れただけで資産価値が大きく下がります。

ただし築15年を超え、20年以降の一戸建てになると資産価値の下落率がゆるやかになります。この場合には、慌てて売却を検討する必要もないと考えて良いでしょう。

3. 住宅ローンが低金利のとき

住宅ローンが低金利のときであれば、一戸建ての購入希望者からみると利息が少なくなるため、より物件が売れやすくなります。

しかし住宅ローンの金利が低いときは、不景気であるとも言えるため、一般的に購買意欲も下がる傾向にあり、思うように住宅が売れない可能性もあります。住宅ローン金利が低いことが物件の売りどきであるとは言い切れないため注意しましょう。

4. 譲渡所得税の税率が低くなるとき

一戸建てを売却した場合に課される譲渡所得税は、物件をどれくらいの期間所有していたかにより税率が異なってきます。原則、物件の所有期間が5年以下の場合には39.63%、5年を超えた物件の場合には20.315%の税率が課されることとなります。
税率が大きく異なるため、とくに事情がなければ5年を超えた段階で物件の売却を検討するのがおすすめです。

また、居住用財産となるマイホームを売却した際には、所有期間にかかわらず譲渡所得から3,000万円までの控除が可能な「3,000万円の特別控除の特例」を受けられる可能性があります。(※)

もし、売却を検討している一戸建てが空き家の場合には、空き家になってから3年が経過する年の12月31日までの売却が特例の条件です。特例控除を受ける場合には、タイミングを逃さないように気をつけましょう。

※出典:国税庁.「No.3302 マイホームを売ったときの特例」.

5. 引越しの多い時期

引越しの多い時期を狙って一戸建ての売却をするのも、なるべく早く売却の成約を目指す場合におすすめです。

例年、転勤や進学の多い4月を前にして、3月に引越しをする人が多い傾向にあります。もしスムーズに売却を成約させたいのであれば、3月のタイミングで売却してしまうのが良いでしょう。

3月に確実に売却してしまいたいのであれば、タイミングを逃さないためにもなるべく早めに査定を依頼することをおすすめします。

6. ライフスタイルの変化があるとき

一戸建てを売るタイミングとして多いのが、ライフスタイルに変化があったときです。「家族が増えて手狭になったためより広い物件に引越したい」「ローンの返済が厳しくなってしまった」「結婚や離婚をした」「今よりも新しくきれいな家に住みたい」など、さまざまなライフスタイルの変化を理由に、家を売るという人もいます。実際にこのような場面に遭遇した場合には、一戸建てを売却しても良いタイミングと考えても良いでしょう。

一戸建てを売ってはいけないタイミングとは?

反対に一戸建てを売ってはいけないタイミングにはどのようなものがあるかも確認しておきましょう。ここでは、一戸建てを売ってはいけないタイミングを3つ取り上げ、紹介します。

1. 不動産価格が上昇している

不動産価格の上昇が予想されるときは、急いで物件を売ってしまうのはおすすめできません。価格が上昇し切ったところで売却してしまったほうが、より高く売却可能です。今後の相場の動向を十分に見極め、より適切な売却のタイミングをうかがいましょう。

2. 譲渡所得税の税率が高い

上述のとおり、物件の所有期間が5年以下の場合には、譲渡所得税の税率が39.63%と高くなっています。5年を超えた物件と比べ、より多くの税率が課されることになり、損をしてしまうこともあるため、なるべく売却は避けましょう。

3. 住宅ローンの金利が高い

住宅ローンの金利が高い場合には、購入者の需要も減る傾向にあります。そのため、一戸建ての売却価格も低くなります。少しでも高く売却したいと思っている場合には、どうしても不利なタイミングとなりやすいため、注意が必要です。

一戸建てをなるべく早く売るポイント

一戸建てをなるべく早く売却したいという場合には、次の2つのポイントを押さえて売却するのがおすすめです。

1. 実際に売却をしたい月の半年前から準備をする

一戸建てを売却したいと思ったら、少し早めに準備を行っていきましょう。基本的に売却を検討後、半年程度時間がかかると考えておくのがおすすめです。
不動産業者には、実際に売却をしたい月の半年前を目処に査定依頼を行いましょう。

2. どうしても早く売りたい場合は不動産業者の買い取りを利用する

とにかく早く一戸建てを売却したいのであれば、不動産会社に直接物件の買い取りを依頼するのが良いでしょう。購入者を探すまでに時間を要することもないため、1カ月以内に売却を完了させてしまいたい場合におすすめの方法です。

【まとめ】

適切なタイミングでの一戸建てを売りましょう

本記事では、一戸建てを売却する際のタイミングと一戸建てを売ってはいけないタイミング、また、なるべく早く売却するためのポイントも紹介しました。

一般的には、不動産価格が下落しているときや築15年までの一戸建て、住宅ローンが低金利のときや譲渡所得税の税率が低くなるときなどは売却のタイミングとして適切です。

物件を売却したいと思い立った場合でも、適切なタイミングで売却を行わなければ大きな損をしてしまうことにもなりかねません。今回ご紹介した内容を参考に、一戸建てを売る適切なタイミングを見極め、不利なタイミングでの売却で損をしないようにしましょう。

こちらの記事の監修者

torio real estate店長 宿南 秀文

torio real estate店長

宿南 秀文

  • 平成18年度三井のリハウス(現在の三井不動産リアルティ株式会社)を経て、平成20年株式会社torioに入社。
  • torio創業初期から数多く顧客様との商談・交渉・マーケティングリサーチを行ってきた経験を活かし、お客様の保有数不動産価値の創造に努めます。